プレジャーボートオーナー必見!鉄筋を使ったアンカー(錨)の作り方・大きさの参考例!

物作り

今回は鉄筋アンカーの作り方を改めて書いてみたいと思います。

これまで色々なサイズのアンカーを作りましたが、掛かりや外れやすさを追求した結果、現在のアンカーにたどり着きました。

20ft~30ftぐらいのボートを所有している方は参考にしてみて下さい。

鉄筋(鉄)を使う理由

沖釣り(掛かり釣り)で必需品であるアンカー(錨)ですが、年間を通すと予想以上にロストします。

環境にも優しいメリットはありますが、鉄筋を使う一番の理由はコスト削減です!

ステンレスと比べると1/3以下のコストで作る事ができます。

錆びるデメリット(船体が汚れる)もあるので使用頻度に合わせて素材を検討して下さい。

材料・道具

材料

  • 鉄筋(D25)
  • 丸棒(13mm)
  • アイナット(アイボルトも可)

*爪の部分は4分筋を使っていましたが、何度も曲げ伸ばしを繰り返すと折れます。丸棒の方が耐久性があり、今まで折れた事がありません。

道具

  • 溶接機(溶接棒3.2mm)
  • 高速切断機
  • ディスクグラインダー
高速切断機・ディスクグラインダー

高速切断機とディスクグラインダーの砥石は少し高価ですが、切れ味の良い砥石を使って下さい。

機械への負担が全然違います。*鉄筋は特に負荷がかかります。

作業工程

今回は余った切れ端の鉄筋を使ってアンカーを作っています。最初の工程は参考までに、、、

余った鉄筋

まずは半端な長さの鉄筋を一本にします。

アンカーの軸は1m必要なので丁度2m(2本分)になりました。

ズレないようにアングルに乗せて溶接します。

どうしても溶接部分が縮むので多少のズレが出ますが特に問題ありません。

軸の部分1m

一本(約2m)にした後に1mにカットします。

切り口が鋭利になっているのでディスクグラインダー(研磨用)で滑らかにします。

鉄筋を立てて上下にアイナットを溶接します。中心に点付けした後に横にして転がしながら本付けします。

上下にアイナットを溶接したら爪の部分(丸棒13mm)を溶接します。

爪の長さは30cmで軸の部分10cmを溶接します。

四爪アンカーにするのでアイナットに干渉しないように溶接します。

鉄筋(軸)の表面がデコボコしているので溶接しずらいですが、ゆっくり修正しながら進めます。

アイナットと干渉する部分はパイプで曲げてから溶接します。

単管パイプで簡単に曲げる事ができます。

曲げるとアイナットに当たらず溶接する事ができます。

この状態で赤丸の部分を点付けした後に本付けしていきますが、左手(非利き手)でも点付けできるとスムーズに作業できます。*姿勢や母材の向きを変えなくて済む

利き手だけではなく左右で溶接できるように練習しましょう!

爪を4本付けたら完成です。

完成したアンカー(重さ約6kg)

錆対策

鉄なのでどうしても錆が発生しますが、塗装する事で進行を遅らせる事ができます。

中性洗剤(ワイヤブラシ)で洗った後にローバルを塗ります。

洗浄
錆止め塗料(ローバル)

溶接機がない場合は

溶接機がない場合や溶接未経験の方は上記の材料を揃えて鉄工所に依頼するのも一つの手です。

特に難しい作業ではないので繁忙期でなければ直ぐに付けてくれると思います。予備の分までまとめて依頼する事で割安になります。

また、溶接に挑戦してみたいと思っている方は建設リースの溶接機を借りて練習するのもありだと思います。一式借りる事ができるので意外と手軽に始める事ができます。(一式レンタル料 4000円程度)

溶接の始め方の記事も書いているので覗いてみて下さい。→https://bruna2.com/welding1/

アンカーの考え方

これからマイボート(20~30ft)のアンカーの購入を考えている方は、今回紹介したアンカーの大きさを参考にアンカーを選んでみて下さい。

特に使用頻度が高い方は必ずロストする時がくるので鉄製のアンカーをおすすめします。

また、基本的な考え方は重くて長いアンカーの方が掛かりが良くて外れやすいです。

「重いと扱いが大変」だとか「長いと邪魔」などと安易な考えで適当にアンカーを選ぶことだけはしないで下さい!余計に難儀する事になります。

正確なアンカリングで大漁を目指しましょう!このブログが少しでも役立てば嬉しいです。

アンカリングやロープについての過去記事も載せています。興味のある方は是非覗いてみて下さい。

アンカリングの基本→https://bruna2.com/anchoring/

アンカー・ロープについて→https://bruna2.com/anchor/

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