食いが悪い時のグルクンの釣り方!【冬場~産卵期】

今回は過去にも書いたグルクン釣りの応用編を載せてみたいと思います。内容が重複する部分もあると思いますが、改めて「グルクン釣り」を考えてみたいと思います。なかなかグルクンが釣れない方やこれからグルクン釣りを極めたいと思っている方は参考にしてみて下さい。

基本的には通年釣れる魚

沖縄県の県魚であるグルクンですが基本的には通年釣れる魚です。特に釣りやすい時期は夏場で、逆に釣りにくいのは産卵期にあたる春(3~5月)です。

比較的初心者向きのグルクン釣りですが、実感として年々釣りにくくなっています。先輩漁師に聞いてみると昔は簡単に半日で20kgとか釣れたそうですが、現在は一日頑張って10kg程度しか釣れません。

魚群探知機の反応自体は変わらないとの事なので「難しくなっている」のが現状なのかもしれません。

*色々な原因が考えられます。あくまでも経験談として捉えて下さい。

産卵期のグルクン。30cmを超える個体も釣れます。

大事にして欲しい事

全ての釣りに言える事ですが、「釣れない事が基本活性低いで考えるようにして下さい。

特にグルクン釣りの場合はシーズンになると入れ食い状態になる事がよくあります。その入れ食い状態の時ははっきり言って何しても釣れます。それが基準になってしまうと冬場など食い渋る時期に何も対処できなくなります。逆に言うと食い渋る時期にしっかり釣る事ができればシーズンはもっと釣る事ができるという事です。

常に考えてイメージしながら釣りを楽しむようにして下さい!*考えすぎて迷子にならないように注意(笑)

基本的な仕掛け

実際に使用している竿とリール(PE2号)

*口が切れやすいので柔らかい竿を使用。

まず初めにグルクンの仕掛けについてですが、基本的にはサビキ+カゴ+オモリの順番です。人によってはカゴが上になる人やカゴをサビキで挟む(ダブルサビキ)人などもいますが、、、。自分の場合は絶対下カゴをおすすめします。*理由は過去記事に載せているので割愛します。

次にサビキですがベースはハリス4号が基本ですが、食いが悪い時にはハリス3号に落とします。

この1号の差で驚くほど釣果が違う時があるので細仕掛けは常に常備していて下さい。

*仕掛けのロスト率が上がるので本当に食わない時に使います。

スキンのカラーも重要です!ピンク一色ではなく、できれば3色(ピンク・白・緑など)混じったサビキを使用して下さい!

手作りサビキ

続いて赤アミを入れるカゴですが、出る量を調整できるロケットカゴが使いやすいです。ステンカゴにティッシュを入れるやり方もありますが玄人向きです。

ロケットカゴ

オモリはその日の潮流によって使い分けますが、基本は50号です。

釣り方

それでは実際の釣り方について説明してみたいと思いますが、ここで質問です!

あなたはカゴをどれぐらい開けていますか?

ロケットカゴ全開の状態

初心者の方は常に全開にしてたくさん撒きエサをした方が釣れると思っている方がいますが、それは間違いです!*夏場の入れ食い状態の時は全開でもOKです。

特に食い渋る時期には細かい微調整が必要になります。

半分閉じた状態

ロケットカゴの窓を半分・1/3・全閉にしたり常に微調整して食ってくる状態を探ります。

イメージとしては「ドバっと出す」よりも「パラパラ」の状態です!

特に産卵期にはエサを嫌がる時もあります。*撒き餌をしたら群れが逃げていく

たくさん餌を撒く事よりも有効に餌を撒く事を意識して下さい!

当たり前ですが撒き餌の中にサビキを同調させないといけない為、竿を振り上げる角度やアタリを待つ位置も重要です。特に冬場はアタリを待つ「間」がポイントになってきます

潮の強さや向きを常に感じながら竿の向きを変えてアタリが出る位置を探して下さい!

*極端に言うと潮の向きと竿が平行になる位置が理想、竿の振り上げパターンも色々変える事が大切です。

実際の流れ

上記では基本的なグルクンの釣り方を説明しましたが、次は実際に行っている応用パターンについて説明してみたいと思います。

まず、ポイントに着いて釣り開始一投目はロケットカゴの窓を全開にして撒き餌をします。魚を釣るというより撒き餌に反応するか確認します。

海底・5m上・10m上の三か所に撒き餌をして、魚がどのタナに多く集まってくるのか反応をみます。

大群が集まってきたら反応の強いタナ海底orに仕掛けが入るように調整します。

この時には撒き餌の量も微調整してアタリがあるかを確認します。

魚は集まっているのにアタリがない場合はタナや撒き餌の量、竿の向きを再調整します。それでもアタリがない場合は細仕掛けに変更して、再度同じ作業を繰り返します。

食いが渋い時のパターンは開始直後に2,3匹だけ釣れて後は釣れなくなるパターンが多いです。

本当に釣れない日には撒き餌をすると群れがいなくなったり、魚群はいるのに全くアタリがない時もあります。そういった時には大きく場所を移動して捕食する群れを探すしかありません、、、。

グルクンの群れ

試して欲しい釣り方

釣り方について色々説明してみましたが、迷ってしまった方はこの釣り方を試して下さい!

仕掛けはサビキ(ハリス3号)+カゴ+オモリ50号の順番です。

ここでポイントとなるのが①カゴの向き ②カゴ全閉です!!

①カゴの向きですが尖っている方を下にする方が多いと思いますが、逆向きがおすすめです。理由は逆向きの方が水の抵抗が大きく落下スピードが若干遅くなる為です。竿を振って撒き餌が出た時にストンと仕掛けが落ちるよりも、ひらひらとサビキが漂うように落ちる事で誘いになります。可能であればオモリも軽くします。*ジギングのフォールのイメージ

②カゴを全閉にする理由は撒き餌とサビキが自然と同調するからです。サビキ釣りに慣れている人は同調するイメージができますが、初心者などは竿の振り上げが弱くてなかなか同調させる事ができません。なのでカゴを全閉にした状態で「カゴから撒き餌が出るぐらい竿を振って」とアドバイスする事で自然と撒き餌とサビキが同調する状態を作る事ができます。*振り上げが弱いとカゴに撒き餌が残る為、視覚的にもわかりやすいです。

全閉だと撒き餌が全く出ないイメージですが、上下に小さな穴が開いているので強く竿を振り上げる事でこの穴からも撒き餌を出すことができます。

刺し餌について

サビキ釣りでは刺し餌をする場合もありますが、グルクンだけを狙う場合には基本的には刺し餌(オキアミ)はしません。

理由はグルクンが刺し餌を食う状況の時には撒き餌の赤アミは100%食べています。サビキをしっかり同調させる事ができれば釣れます。また、刺し餌をするとグルクン以外の魚が釣れやすくなります。多分、経験ある方が多いと思います。

手返しが悪くなるデメリットもあるので、刺し餌は選択肢から外していいと思います。

*赤アミなど極小な刺し餌は有効な場合あり

釣れない時にやりがちな事

グルクンの食いが悪い時にやりがちな事として、アタリ出る海底ギリギリだけで釣りをする人がいます。

時々グルクンが釣れていれば問題ありませんが、オジサンやスズメダイ、カワハギなどグルクン以外の魚が連続して釣れている場合にはタナの調整が必要です。*気分転換であればOK

基本的にはそういった外道よりも上層を回遊しているので、釣れた魚をしっかり把握して状況確認するようにして下さい。

その他にも

グルクンを釣る為に上記の事以外にも色々と工夫できる事があると思います。

オモリに捨て糸を長めに付けて違和感を極力なくす方法や、オモリに色を付けたりと試行錯誤する事が大切だと思います。

単純で簡単な釣りのイメージが強い「グルクン釣り」ですが、時期が違うととても「奥深い釣り」になります。

この釣りを極める事が結局は大物への近道になると思います。

「たかがグルクン、されどグルクン」(笑)

最後に

グルクン釣りで一番大切なサビキですが、各メーカーから色々なタイプのサビキが発売されています。

夏場などはお徳用パックでも釣れるので安いサビキでも大丈夫ですが、特に冬場などはサビキにこだわって下さい!

不思議なんですが、、、市販品のサビキでは釣れません、、、。

これは説明する事ができませんが、あえて言うならスキンの違いだと思います、、、

少し高価だと思いますが手作りサビキを使って下さい!本当に食いが違います!

*大型釣具店や地域の小さな釣具店などに売っています。

自分が作っているサビキでよければ販売しますのでお気軽にご連絡下さい。

1セット=350円    kuchinazihorse@yahoo.co.jp

「自作サビキの作り方」はこちら→https://bruna2.com/sabiki/

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