漁師という仕事

今回はブログタイトル「はんぶん漁師」である自分の漁師生活(出航した日)について書いてみたいと思います。

漁師といっても色々な形態(個人・団体、養殖、網、一本釣り、潜り等)があります。今回は個人で一本釣りをしている漁師の内容になっています。

一日のスケジュール

一日の始まりは天気予報の確認です。最近ではかなり正確な気象予報のアプリがあるので約1週間前から確認できます。

あくまでも予報なので、実際に海に出てみないとわからない時もあります。

実際のポイント周辺の風やウネリが見れるのでとても便利です。

船の大きさにより出航できる条件が変わりますが、自分の船(21フィート)では10mの風が吹いた場合は中止にしています。

タイムスケジュール

5:30  起床

6:00  魚をセリ場に搬入(前日漁に出た場合)

6:30  朝食・子供の支度

7:30  子供の送迎

8:30  出航

     

      漁(一本釣り)

17:30 帰港 

18:00 子供の迎え

19:00 夕食

22:00 就寝

大まかな流れはこんな感じです。特に夏場は体力を使うので夕食後にはヘトヘトになっています。

当たり前ですが

天気が良く出航できたとしても魚が獲れなければお金にはなりません。出航した時点で赤字スタート(燃料・エサ・仕掛け代など)です。

特に産卵時期の魚は釣りづらくなる為、自分のような新米漁師は赤字になる事がほとんどです。本当に泣きたくなります。

そのため、時期ごとに狙う魚やポイントを変える知識や技術が必要となります。

先輩漁師からある程度の情報はもらえますが、他の漁師よりも水揚げを伸ばすためには実際に海に出て経験を積む以外方法がありません。

ここが漁師の楽しいところであり、難しいところでもあります。

普段釣っている魚(グルクン・アカジン・クチナジ・etc)

漁師のメリット

漁師の一番のメリットは時間の融通が利く(全て自分で決められる)事だと思います。

特に子供が小さいうちは、保育園の送迎や急な熱発など直ぐ対応する事ができます。漁に出なければお金はありませんが、、、。

あとは体力・忍耐力がつきます。お金を出してジムで鍛えるより漁師になった方がいいと思います(笑)

他のメリットを考えてみましたが、ないです、、、。

漁師のデメリット

デメリットはたくさんあります!

  • 天候に左右される
  • 危険
  • 疲れる・汚れる
  • 収入が不安定

            等々

その他にも考えたらキリがありません。

今更ですが、なんでこんな大変な仕事をしているんだろうと自分で思いました。

漁師の魅力

改めて漁師について考えてみるとデメリットだらけで正直びっくりしました。

それでも漁師を続けている理由は「海が好き!!」だからです!

初めて一人で大海原に出た時の感動は今でも鮮明に覚えています。

大好きな釣りをして収入を得るのは本当に幸せだと思います。

現実は厳しいですが、たくさん魚が獲れた時の達成感は本当にたまりません。

漁師の今後

自分の所属している漁協もそうですが、漁業者の高齢化は全国的な問題となっています。

現在の環境問題(温暖化etc)で資源の減少などもあり、将来性があるとは決して言えません。今後が本当に心配になります。

しかし、「海が好き」という単純な理由でも挑戦する価値は十分にあると思います。自分もそれしかありません。

マグロやカニ(遠洋漁業)で高収入な漁師もいますが、自分のような近海漁師は漁業のみではかなり厳しいです。

今後は漁業のほかに観光分野(遊覧船や漁師体験など)も取り入れた事業展開が必要になると思います。

逆に言うと、まだまだ可能性を秘めた産業です。

これからは古き習慣を変えて新たな事にチャレンジしなければならない時代になっていると思います。

今自分に出来る事をしっかり行い、日々成長できるように頑張っていきたいと思います。

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