船外機のトラブル!ハンドルが効かない!!(油圧ステアリング編)

今回は船外機の油圧操舵(ステアリング)で起きたトラブルを紹介したいと思います。

とても大切な方向変換装置ですが、普段からチェックやメンテナンスをしている人は少ないと思います。

この機会にマイボートの細部をチェックしてみて下さい。意外とダメージがあるかもしれません。

日頃の小さな行動でトラブルを未然に防ぐことができます!少しでもこのブログが役立てば嬉しいです。

その他のトラブルについても数記事載せています。興味のある方は覗いてみて下さい。

チルトモーターの不調→https://bruna2.com/tilt-motor/

以前所有していたボートで

以前所有していたボートは『YAMAHA AG21 150馬力』です。ウェイクボード専用艇なので浅瀬で航行する事が多く頻回にチルト操作したり急旋回していました。

写真でもわかるように船外機には色々なケーブルやホースが接続されており、ステアリングシリンダー周囲は特に多いです。

ハンドルを切る度にシリンダーが左右に移動するのでケーブル類も船体に擦れて少しずつキズが付きます。また、紫外線による劣化もあるのでテープなどを巻いて保護する事が望ましいです。

また、船外機をチルトアップする時には油圧ホースの位置によっては折れ曲がる事があり、左右方向だけではなく上下方向の干渉にも注意が必要です。

ハンドルが効かない!!

休日にいつものようにボートを下ろす為、スロープにトレーラーを移動して船外機をチルトダウンするとなんとなく違和感??エンジンを掛けて船外機の向きを変えようとハンドルを切ると『ハンドルが効かない!!』海面を見るとオイルが浮いているのでシリンダー周囲を確認すると油圧ホースが切れていました、、、。

トレーラーから完全に離れていなかったので直ぐ前進して載せる事ができましたが、あと少しで漂流する所でした、、、。

死角も確認を

改めて破損した油圧ホースを確認するとチルトアップした時に折れ曲がっていた部分で何回も曲げ伸ばしを繰り返した事が原因でした。(*針金が折れる時のイメージ)

表からの見た目は特に異常がなく、裏側の死角になっている部分の劣化がありました

切れた油圧ホース以外にも死角になっている部分に擦れがあったりと、改めて確認してみると思わぬ所に劣化が見られました。     

それ以来、出航前にケーブルやホース類など破損がないか毎回チェックしています。また、チルト操作時にホースが干渉していないか確認し、出来るだけチルトアップしない(必要最小限)ようにしています。

現在のボートでも、、、

現在所有しているYAMAHA ベイスポーツ21 90馬力でも毎回チェックしています。

ホース類やケーブルに擦れや紫外線による劣化が目立ち始めています、、、。

ある時、配線などを束ねて保護しているネットカバー(黒色)がズレていたので中を確認すると、見た事のないキズが、、、(黄色↑)。

位置的に油圧ホース接続部の金具(赤↑)が怪しかったので右にハンドルを切ってみるとピッタリ当たっていました。まだ、中の配線は傷付いてなかったので応急的にテープで保護し、対処法を考える事に、、、。

色々考えましたが、シンプルにビニールホースを付けて凹凸をなくす事に。

ハンドルを左右に切って油圧シリンダーの動きを確認。ホースや配線類の干渉もなく意外とスムーズに可動します。

とりあえずこの状態で様子をみていますが、今のところ異常なしです。見た目は、、、。

気にし過ぎが丁度いい。

今回紹介した油圧ステアリングのトラブルはとても単純なミス(点検不足)です。しかし、こういった単純なミスが海上では大きな事故に繋がります。事故を未然に防ぐ為にも日頃からボート細部の点検をこまめに行いましょう。気にし過ぎるぐらいが丁度いいのかもしれません。

このブログが少しでも役立てば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました