今回は不定期に作成しているオリジナルゴミ箱を紹介したいと思います。
引っ越しやマイホームを購入した方など、急に屋外用のゴミ箱が必要になった方向けの記事になっています。溶接技術が必須なので実際に作成できる方は少ないと思いますが、どういった工程で作られているか知るだけでも価値があると思います。
購入するか、自分で作るか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
ゴミ箱作りを始めたきっかけ
ボートを所有してから船台の修理や漁具を作成するために溶接技術が必要になるので、溶接機などの道具を買い揃えて独学で練習してきました。
数年前にマイホーム(中古住宅)を購入した際に自宅用の屋外ゴミ箱が必要になったので、どうせなら自分で作ってみようと思い最初のゴミ箱を作りました。
丁度、同じ時期にマイホームを購入した知人が数名いたので作成してプレゼントした所、意外と評判が良かったので色々と改良しながら本格的にゴミ箱作りを始めました。
職場でもゴミ箱作り!?
以前は病院勤務(精神科)の作業療法士だったので、プログラムの中に週一で木工活動がありました。
幸いな事に木工道具も豊富で材料も自分の希望通りに買えたので、自分の提案で患者さんと一緒に木製のゴミ箱を作りました。
廊下から木工活動をしている自分らを見て、他部署の職員から作成依頼もありました。
必要な道具
ゴミ箱作りで必要な道具を載せてみたいと思います。
- 溶接機一式
- 切断機
- グラインダー(切断用・研磨用)
- 電動ドリル
使う道具はざっとこんな感じです。木工とは違い手軽に始める事は難しいですが、今ではネットやホームセンターにも安い溶接機が売っているのでやる気さえあれば思っているより簡単に始められます。レンタルしているホームセンターもあるのでレンタルから始めるのもいいと思います。
ただ、正直言うと家庭用の溶接機だと綺麗な溶接は難しいと思います。理由は簡単で溶かす力が弱い(使える溶接棒が小さい)事と作業時間(溶接できる時間)が短い事です。
将来、本格的に溶接をしたいと思っている方は迷わず高価な溶接機を購入する事をお勧めします。
あとグラインダーですが、できれば切断用と研磨用の2台で使い分けた方が作業効率は上がります。結構付け替えの手間がストレスになります。
その他、メジャーやマジックなど日曜大工で使うものが必要です。
材料
- アングル
- フラットバー
- 鉄筋
- メッシュ
- 蝶番
- ドリルビス
- 塗料(錆止め)
- ボルト・ナット
材料は上記のもので、ホームセンターで全て買うことができます。
※蓋の取っ手で使う丸棒は鋼材屋に行かないと買えないと思いますが、鉄筋でも代用可能です。
作業工程
まずはゴミ箱のサイズに合わせてアングルをカッティングします。ホームセンターで購入すれば無料で切断機が使える所もあるので、人が少ない時間帯に行ってカッティングまで済ませる方法もあります。自分はそうしています。
斜め切りしないといけない部分はグラインダーで切ります。
まずは左右、横の部分から作ります。直角の部分は加工しやすいですが角度が変わる左上部の二ヵ所は切るのがとても大変です。
自分の場合は角度を合わせるために段ボールで型を取って印をつけています。プロの方はもっと効率が良いやり方をしていると思います。
この切込みの間にアングルを置いて、印を付けます。説明が下手ですみません、、、。
左右の型を仮止めで溶接して、大きなズレがないのを確認して本付け(溶接)していきます。
初心者向けの溶接記事も載せています。
【初心者】溶接の始め方はこちら→https://bruna2.com/welding1/
左右の枠が出来たら、角度がそのままの三ヵ所にアングルを付けていきます。
角度を変えた二ヵ所には当然アングルが合わないので、この二ヵ所はフラットバーを付けます。
フラットバーだけだと、変形してしまうので鉄筋で補強します。
鉄筋の上にフラットバーを付けます。
フラットバーを付けるとかなりゴミ箱らしくなります。付け合せた隙間を全部溶接してもいいのですが、変形する可能性があるので所々を溶接しました。
枠が完成したので、次は蓋を作ります。
蓋はアングルがはまり込むように組んでいきます。
この形で溶接します。
表の部分に取っ手を付けます。今回は丸棒を使いましたが鉄筋でも代用できます。
直角に曲げる専用の道具がないので、パイプを使って曲げましたがかなり大変です。
見ずらいですが、蓋をはめるとこんな感じです。
蝶番の場所を決めて下穴を開けます。
ポンチを使って慎重に開けます。
枠が完成したら次はメッシュを切ります。
メッシュはドリルビスで取り付けていくので、出来るだけひし形が崩れないように切ります。
全面切り終えたら、次は塗装です。
今回はツートンカラーにするので塗装から先にしますが、一色の場合は全て組み立ててから最後に塗装します。
汚れが付いていると塗料が剥がれるので、まずは中性洗剤で洗います。
洗浄後、しっかり乾燥させてからプライマーを塗ります。
アングル・メッシュともにメッキ加工(錆止め)されているので下塗りは必ずした方がいいです。
枠は水色。
メッシュは白。
塗料がしっかり乾いたらメッシュを取り付けます。
ドリルビスで内側から外側に向かって止めていきます。この時注意したいのが、どの面から付けた方が最後に楽に作業できるかです!!
取り付けづらい面から始めるようにしてください。これは実際にやってみないと理解できないと思います。
全部取り付けるとハリセンボン状態の危険なゴミ箱になります。
飛び出た部分をカットして、塗装が剥がれた部分だけ再塗装します。
最後に蓋を取り付ければ完成です。
かなり大雑把ですが、このような過程を経て鉄製のゴミ箱は作られています。
作業日数は2~3日。
設置例
外壁の色と合わせたゴミ箱を設置すれば家の印象も大分変わると思います。
違う形のゴミ箱の作り方も載せています。興味がある方は覗いてみて下さい。
四角いゴミ箱の作り方はこちら→https://bruna2.com/seabox2/
たかがゴミ箱されどゴミ箱
アパートやマンション住まいの方は、なかなか屋外用のゴミ箱に関心を持つことはないと思います。自分もそうでした。
しかし、戸建て住宅になると個人で設置しなければなりません。(自治体によって違いがあります)
ポリバケツやカゴなどでも代用することはできますが、カラスに荒らされたり強風で飛ばされたりと色々とトラブルが発生します。
注意して処分していても、ゴミの中には思いもよらない個人情報が紛れていることもあります。実際、近所のゴミが荒らされて自宅に書類が飛んで来た事があります。
そうならない為にも、マイホームに設置するゴミ箱は出来るだけ丈夫な物にして下さい!
この記事が少しでも役立てば嬉しいです。
依頼があれば作成します!!
今回紹介した屋外ゴミ箱ですが、ハードルが高くて挑戦できないと思っている方がいれば作成しますのでご連絡下さい。
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