今回は最近起きた船外機のトラブルについて書いてみたいと思います。新品~古い船外機まで起きる可能性があるので似たような症状がある方は注意して下さい。
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新品エンジンのはずが、、、
今回のトラブルは換装後、初めて起きた大きなトラブルだったので久しぶりに焦りました。※令和5年5月に換装
最初のポイントから移動しようと思ってエンジンを掛けようとしたら「カチ、カチ」と音がするだけで始動しない、、、ヤバイ、、、
色々チェックしましたが原因が分からず、あとは全く反応しなくなったので救助要請する事に、、、
離島まで遠出していましたが、嫌な顔一つせず先輩漁師が快く救助してくれました。本当に感謝、、、
初期症状
今回のトラブルが起きる少し前から違和感を感じていたのが一発始動しない事でした。その為、バッテリーとターミナルを新品に替えて対策していたつもりでした、、、
約2年経過したバッテリー&ターミナル
新品に交換しましたが、やはり一発始動せず2,3回で掛かる状態でした。※高価ですがディープサイクルバッテリーを使用しましょう。
その他の機器(ラジオ・魚探・トイレ)は特に問題なく使えていたので様子を見る事に、、、
原因は、、、
陸揚げして業者にみてもらうと原因は「メインスイッチ」でした。
エンジンからのケーブルを直接バッテリーに繋ぐと一発始動しました。
古くなったメインスイッチの接触不良はよくあるとの事なので、同じようにエンジンの掛かりが怪しいと思った時は疑うようにして下さい。
このタイプがオススメとの事なので気になる方は早めに交換するようにして下さい!海上でエンジンが掛からなくなったら命に関わります、、、。
配線の処理もとても大切です。
ハンダ付けして末端処理します。※腐食防止
この処理をする事で腐食を防ぐ事ができます。
業者にはハンダ付けまで依頼しましょう。
出来るだけ新品に交換!
今回起きたトラブルは古いボートやエンジンだけ換装した場合に起きる可能性があります。まだまだ使えそうだからといって、油圧操舵やリモコンなどをそのままの状態で使っていると大きなトラブルが起きます。予算の関係もありますが、出来るだけ一気に新品交換(油圧ホースや配線など)する事をオススメします。
その他の注意点!!
今回の点検で新たな問題点が見付かりました。
船外機から色々な配線が繋がっていますが、処理の仕方によって各部が接触し大きなトラブルになる事があるので注意が必要です。
これは船外機内部の写真ですが、リモコン操作を行った時に内部で可動する部品があります。その部分に配線が通っていると干渉して被覆にキズが入り、最悪の場合ショートしてしまう恐れがあります。船外機は油圧操舵の周辺にも多くの配線があるのでトップカウルを外してハンドルを切ったりリモコン操作をしてみて可動部に配線が干渉していないかチェックしてみて下さい!※業者の経験値でかなりの差があります。必要であれば結束バンドでしっかり固定して下さい。
チェックポイント
最後に今回のトラブルを振り返って、自分なりに注意した方がいいと思うチェックポイントを挙げてみたいと思います。
・エンジンの掛かりが悪い(一発始動しない)
・デジタルメーターの色が薄い(照明が暗い)
・周辺機器(魚探・ラジオ・トイレ)の電源が急に切れたり・点いたりする事がある。
・配線の腐食が目立つ
・進水から10年以上経過している
上記のような症状が出たら要注意です。少しでも違和感を感じたら部品交換や業者へ点検依頼するようにしましょう!
このブログが少しでも役立てば嬉しいです。
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