最近では色々な形状の単管パイプのジョイントが販売されており、テーブルやベンチなどの家具からガレージなどの大きな小屋も単管パイプを使って作る事ができます。
そんな便利な単管パイプですが、今回は地面への打ち込み方について書いてみたいと思います。
これからガレージなどを作ろうと思っている方の参考になれば嬉しいです。
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単管パイプとは
単管パイプは主に足場などで使用される事が多いですが、最近では色々な場所で見かけます。
規格はΦ48.6㎜ 肉厚2.4㎜と1.8㎜があります。
ホームセンターでも色々なサイズのパイプやジョイントが販売されているので、規格をしっかり確認して購入するようにして下さい。意外と色々な種類があるので間違う事があります。
固定方法
単管パイプの固定はクランプやブロックを利用したり色々と方法がありますが、今回は地面への打ち込み方法を紹介したいと思います。
みかん畑の防鳥ネットを吊るす為の支柱として単管パイプを利用しています。
地盤が固すぎると打ち込む事はできませんが、粘土質であればほとんどの場所に設置可能です。
必要な道具
短いパイプや打点が変形してもいい場合には大ハンマーを主に使いますが、長いパイプや足場の悪い場所などでは打込ハンマーを使います。その他、根切り棒や脚立も必要です。
大ハンマー用の打込み金具も市販されています。
打ち込み方
今回紹介する方法は出来るだけパイプを変形させないやり方です。変形させない理由は打ち込んだパイプに径の小さなパイプを差し込む為です。この方法だと長いパイプを設置する事が出来ます。
パイプそのままでも打込み可能ですが、ミサイルを付けるとさらにスムーズに打込む事ができます。
まずは打ち込み場所を決めて根切り棒で軽く穴を開けます。この時に地面に石などの障害物が埋まってないか確認します。
打込ハンマーで軽く打ち込んだら、ジョイントを差し込んで調整用パイプを付けます。
打込ハンマーは本体の長さ(約60cm)までしか打ち込む事ができません。*地表に60cmパイプが出る状態。
その為、調整用のパイプ(約1m)が必要になります。また、調整用パイプが打点になるので地面に打ち込んでいるパイプは変形しません。
この状態で深く打ち込んでいきます。
写真では軍手を使用していますが、本数が多い場合や地面が固い場合には握力がなくなり作業効率が悪くなります、、、。マメもできるのでグリップ力のある高価な手袋を使用して下さい!※素手は絶対にやめて下さい!
傾斜地に打ち込む場合、目の錯覚で垂直がわかりずらいので水平器で確認します。マグネット付きはとても便利です!
希望の深さまで打ち込んだらジョイントと調整パイプを外します。
調整用のパイプとジョイントは変形しますが、打ち込んだパイプの方は切り口が全く変形しません。このパイプの中に長いパイプを差し込みます。(ボルトで固定)
高さがあると倒れる恐れがあるので補強のパイプを入れてクランプで固定します。クランプのナットのサイズは17㎜です。締め付けはラチェットが便利なので17-21㎜の両口ラチェットがおすすめです!
17-19㎜もありますがサイズが近い為、間違いやすいです。
高さ約4mですが、とても頑丈です。
みかん畑の周囲に設置。キャップをしていた方がパイプの中に雨水が入らず錆対策になると思います。
クランプの応用
パイプ同士を固定するクランプですが、小さいサイズのパイプ(48.6㎜と42.7㎜など)を固定する際や強力に固定したい(垂直方向)場合にはドリルビスを打込みます。
赤丸部分にΦ5㎜のドリルビスを打込んでいます。※ソケットは8㎜を使用します。
ドリルビスはΦ4㎜もありますが、折れる事が多いので5㎜以上を使って下さい!
この方法だと、Φ48.6㎜用のクランプでも42.7㎜のパイプをしっかり固定出来ます!また垂直方向で重量物を載せる場合にはズレ防止になります。
※パイプのサイズに合ったクランプを使用する事が大前提です。自己責任で施工して下さい。
メリット・デメリット
最後に打込ハンマーのメリットとデメリットを考察してみたいと思います。*大ハンマーと比べた場合
メリット
- 少ない力で打ち込む事ができる
- 空振りがないので安全
- 脚立なしでも打ち込み可能(高さ約2m50cm)
- 足場が悪くても打ち込める
- 一人で作業可能
デメリット
- 音がうるさい(耳がキーンとします)*必ず耳栓をして下さい!
- パイプが本体の長さ(約60cm)以上ないと地面に打ち込めない為、ジョイントや調整用のパイプが必要
実際に使用してみて感じるのは上記の事です。
メリットの方が多いので単管パイプや杭を打ち込む際は打込ハンマーを使用する事をおすすめします!
もっと効率良く作業したいと思っている方は専用の機械や工具もあるので検索してみて下さい。
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