今回は知人のボートに魚探GPS(振動子)の取り付けをしたので、その様子を載せてみたいと思います。「魚探の取り付け」と聞くと難しそうなイメージがあると思いますが、意外と簡単な作業です。魚探の購入や買い替えを検討している方は参考にしてみて下さい。
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魚群探知機とは
まず初めに魚群探知機を簡単に説明すると、船体から海底に向けて超音波を飛ばして反応を見る機器です。細かい仕組みは割愛しますが、超音波を発生させる『振動子』を船体の底部に設置します。
振動子の設置方法
魚探で特に重要な振動子ですが、出力の違いによって形や大きさが変わってきます。一般的な物は600Wですが高出力になると5KWまであり、かなり大きくとても高価です。その振動子を船体の底部に設置しますが、大きく分けると2パターンの取り付け方法があります。
①アウトハル
②インナーハル
①アウトハルですが、これは振動子を直接水中に設置する方法で感度100%です。デメリットとしては船体に穴開け加工や金具を設置したりと手間が掛かります。
②インナーハルは船底の薄くて水平な部分(船内)に接着して設置する方法です。シリコンボンドで簡単に接着できるのがメリットですが、船体を通すので感度が下がります。※約20~30%減弱
理想はアウトハル設置ですが、船の形状など色々な問題があると思うのでマイボートに合った設置方法を検討して下さい。※その他、イケスを利用した方法などもあり。
振動子の取り付け(ホンデックス TD28)
今回は元々トランサムに設置されていた、振動子金具を利用して取り付けをしました。
新たに穴開けする事も可能ですが、利用できそうだったのでそのまま利用しました。注意点としては振動子と船底面が隙間なく、同じ高さになるように設置しなければなりません。
振動子TD28はネジ状になっているので、金具(ステー)があれば設置がとても簡単です。
既存の金具に合わせてステーを作成しました。
余分な部分をカットしてボルト固定しました。ステーの自作が難しい場合は市販品もあるので万能パイプなどと併用して設置する事も可能です。
配線の設置
振動子の取り付けが完了したら次は配線です。
基本的にはモニターを設置する運転席付近までコードを通すだけですが、コードが露出している状態だと見た目の問題や人や物に干渉する恐れがあるので、出来るだけ中に収めるようにします。
今回は1カ所だけ穴開けしました。ガムテープを張って金属用のドリルビットを使用。
穴開けする場合はしっかりした粉塵マスクを使用して下さい。
トランサムから船内に配線を通してモニター設置場所までコードを固定します。
スペースの問題で今回は助手席側に設置しました。
振動子の配線が完了したら次は電源コードです。
どこから電源を取るか(コネクター等)で形状が変わってきますが、今回は船体用とは別でバッテリーを使うとの事なのでクリップ式にしました。どちらにしてもヒューズを必ず設置して下さい。付属の電源コードは2mぐらいしかありません。
最終チェック
振動子・モニター・電源コードの設置が終わったら最終チェックです。
GPS内蔵型であればしっかり電波を受信しているか確認し、魚探のチェックをします。実際には海上での感度テストになるので水深100mぐらいまでの映りと、航行中のノイズのチェックをします。振動子の設置に不備があると微速でもノイズが映るので調整が必要になる場合もあります。
なんでも挑戦
今回、魚探(振動子)の取り付けを行いましたがDIYレベルの道具・材料さえあれば自分でも可能な作業です。難しく考えず、「まずやってみる!!」ぐらいの気持ちで取り組んでみて下さい。このブログが少しでも役立てば嬉しいです。
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