今回は1月に食べ頃を迎える柑橘類の『はるか』と『黄金柑』の紹介をしたいと思います。
沖縄では少し馴染みのない品種なので知っている人は少ないと思いますが、一度食べると病みつきになる人がいる程おいしいみかんです。
タンカンなどの品種と比べると出荷量はかなり少ないので高価な品種ですが、見掛けたらぜひ食べてみて下さい!
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沖縄のみかんと言えば
全国的に有名なのはやっぱり「タンカン」や「シークヮーサー」だと思いますが、実際には20種類以上の柑橘類が栽培されており、名前を聞いた事のないような新しい品種も結構あります。
*うちの畑では約20種類(試験栽培含む)の柑橘類を栽培しています。
奇跡の柑橘!?「はるか」
まず初めに『はるか』ですが、誕生には秘話があります。
福岡の方がもともと日向夏(ニューサマーオレンジ)の木を接ぎ木して偶然生まれたのが『はるか』との事です。
見た目はゴツゴツとしていて大きな実でソフトボールぐらいのものまであります。
味はとても爽やかでグレープフルーツを甘くした感じ?です。表現が難しい、、、
はるかを見分けるポイントはおしりの輪っかです!
輪っかがない実もあるので収穫する時には「黄金柑」と混ぜないように注意が必要です。
「黄金柑」
黄金柑は「はるか」と比べると、小ぶりで丸々としていて表面はツルツルです。色合いはほとんど一緒なので「はるか」と混ぜると見分けが出来ない実もあります、、、。
味は少し酸味があり、繊維(アルベド)が少し硬めです。こちらも爽やかでさっぱりした味です。
黄金柑は寝かせると甘みが増すので獲りたてと熟成を食べ比べるのもおすすめです!
個人的な感想ですが、パインの味に似ています。
意外と多い??
味の好みは人それぞれですが、最近よく感じるのは「酸っぱいみかんが好き」な人が多い事です。
自分は甘党なので酸っぱいみかんよりは甘い方がいいですが、あえて出荷初期の酸っぱいみかんを好む人が意外と多いのに驚きます。特に女性。
なので酸っぱいみかんが好きな人は「はるか」より「黄金柑」がおすすめです!
出荷までの過程
簡単に出荷までの一年を載せてみたいと思います。
青々とした小さな実ですが、見た目は既に「はるか」
*花の写真がない為、実が付いてからの過程です、、、
親父こだわりの配合の肥料を与えて木に活力を出します。
通年の作業、木の中に潜り込んで枯れ枝処理。*枯れ枝は病気の発生などトラブルの元になります。
一本の木でも相当の枯れ枝があるので大変です、、、。
消毒も毎月1~2回程度行います。夏場も防護服を着る為、暑くてとても危険(熱中症)な作業です。
夏場は草の成長も早いので草刈り作業も頻繁に行います。
特に肥料を撒いた根の周囲の成長が凄いです!
頻度は二週間に1回のペース
台風からみかんの木を守る防風林も伸びすぎると日照不足の原因になるので剪定します。
*みかんの木が日照不足になると実の色付きや味が悪くなります。
切るのは楽しいですが片付けがとても大変、、、。
大活躍の運搬機(機械名ピンクレディー)
少しずつ実が成長して色付き始める頃には、、、
鳥・コウモリ対策!!
本当に不思議ですがコイツら糖度のある美味しい実から食べていきます(怒)
*鳥が食べ始めたら収穫時期の到来です。
特にカラスは厄介です。どんな小さな隙間からも入って食べて逃げていきます。
畑全体を覆って防鳥対策!
無事、残ったきれいな実を収穫!
かなり大雑把ですが、こういった過程を経て収穫されています。
収穫の時期には
収穫時期の1~2月は日本一早い桜(ヒカンザクラ)が咲くので畑周囲はとても華やかになります。
花にはミツバチがたくさん!
他のみかんも色付くので一年で一番綺麗な時期です。
タンカン
大紅(サンタベニ)
すももの花
華やかな畑の時間は短いですが、自然の息吹を感じながら今年も農作業頑張りたいと思います!
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