今回は沖縄の県魚であるグルクンを使った泳がせ釣りを紹介したいと思います。
主なターゲットは高級魚のスジアラ(アカジン)です。実際に使っているタックルや仕掛けの紹介をしたいと思います。これから泳がせ釣りにチャレンジしてみようと思っている方の参考になれば嬉しいです。
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泳がせ釣りとは?
まず初めに「泳がせ釣り」ですが、簡単に言うと生きた魚をエサにして大物を狙う釣りの事です。
エサに使われる魚はグルクンやオジサン・ムロアジが一般的ですが、今回はグルクンを使った泳がせ釣りを主に説明してみたいと思います。
なのでアンカーを使った(水深30m~50m)釣りになります。
エサの確保から
泳がせ釣りの第一段階はエサとなるグルクンの確保からです! ※グルクン釣りの詳細は別の記事に書いているので割愛します。初心者におすすめ!楽しいグルクン釣り!
その為、グルクンを釣る事ができないと泳がせ釣りができないという事になります。泳がせ釣りで多くの大物を釣り上げている人は逆に言うとエサの確保も上手という事です!
釣り人なら大きい魚を釣りたいと思うのが当たり前なので、エサとなるグルクン釣りを早く終わらせて直ぐ泳がせ釣りをしたいと思うかもしれません。自分もそうでした、、、。
しかし、釣果を出している釣り人はグルクン釣りから真剣に取り組んでいます!泳がせ釣りで大物を仕留めたければ「グルクン釣りから真剣に!」
だと思います!
使用タックル・システム
実際に使用しているタックルを紹介したいと思います。
泳がせ専用のロッドもありますが、自分はウエダの硬いロッドとリールはソルティガZ40を使用しています。ラインはPE10号を200m巻いていますが、理想はPE10号を300m巻けるキャパのリール(sealine等)をおすすめします。
システムはFGノットを組んでいます。リーダーはナイロン50号で泳がせベアリングを使っています。
以前はパワーオヤコサルカンを使っていましたが捻じれのトラブルが多く、今は高価ですがベアリングを使っています。
現在のタックル
ライト泳がせにオススメのタックル
泳がせ釣りでは想定外の大物がヒットする事がある為、ハンドルはパワーハンドルノブに変更する事をオススメします。力の入りが全然違います!
仕掛け
現在、一番安いハリス!おすすめです!
基本的にスジアラ(アカジン)を想定しているのでハリス・針ともに24号を使用しています。ハリスは1ヒロの長さがベストだと思います。
オモリは60号~100号を使用。
特にハリスはネットショップの方が安く購入できます。まとめて買えば送料込みでもお得なので、普段行く釣具店と比較してみて下さい!
基本的に2種類の仕掛けで狙っています。
オモリを固定した基本的な泳がせ仕掛け(スタンダード)
釣り方
それぞれの仕掛けの釣り方を説明したいと思います。
スタンダード仕掛け
基本的に海底ギリギリを攻めて魚を狙います。一旦、オモリを着底させてハリスの1ヒロ分を巻き取ってグルクンが海底付近を泳ぐ位置で待ちます。特に初心者はタナの調整が難しいので頻繁に根掛かりします。慣れないうちは極端に巻き取って徐々に海底近くを攻めるようにして下さい。
針の刺し方は基本的に背掛けですが、口や鼻掛けでも可能です。
メリット
・中層や表層など全てのタナで釣りができる
・潮が速くても釣りができる
・生きエサ、切り身の両方で使える
・アタリが分かりやすいので初心者向き
デメリット
・タナの調整が難しく根掛かりしやすい
・食いが悪い時には不向き
・針を背に刺す為、魚が弱りやすい
穴掘り仕掛け
オモリを常に着底させた状態でアタリを待ちます。針の刺し方は口や鼻掛けです。グルクンがハリス1ヒロ分を自由に泳げるように調整する為、上級者向きの釣り方です。
メリット
・食いが悪くてもアタリを出す事ができる
・根掛かりしずらい
・口や鼻掛けなので魚が弱りにくい
デメリット
・常に海底に仕掛けがあるので魚が有利(潜られる確率が高い)
・潮が速い時やウネリが大きい場合は難しい
・根ズレなど仕掛けを切られるとオモリもなくなる。
・ラインの調整が難しい為、上級者向き
泳がせ釣りを始めるタイミング
グルクン釣りをしていると何かしらの変化が出ます。
- よく釣れていたのにアタリがピタリと止まる
- グルクンの色が真っ赤になる
- 釣り上げている途中でめちゃくちゃ暴れる
- 釣り上げている途中でグルクンが襲われる
よくあるのが上記の変化です。この時が泳がせ釣りを始めるタイミングです!!
泳がせ釣りの考え方
泳がせ釣りにも色々なやり方があり、使うエサや狙う魚も違います。船長によっても考え方は違いますが、今回はアンカーを使った泳がせ釣りの自分なりの経験を踏まえた考え方を書いてみたいと思います。
まず、初心者にありがちなのが長時間泳がせ仕掛けを落としていた方が大物が釣れると思っている人がいます。結論から言うとそれは間違いです。
大物は小魚を狙って回遊していると思いますが、捕食するのはとても短時間できっかけが必要です。魚にも食事時間があって、それは潮の変化だったり小魚の動きだったりと色々な要因があると思います。人間でも空腹時に見るステーキと満腹時に見るステーキは違うと思います。長時間泳がせ仕掛けを落とすという事は『冷えたステーキを常にテーブルに置いている』のと一緒です。それでは食欲もなくなります。
それよりは空腹のタイミングでアツアツのステーキを出された方が「食べたい!」となるはずです。魚も一緒です。
*自分の船の場合、基本的に置き竿(泳がせ仕掛け)は禁止にしています。
あと一つ重要なのが泳がせ釣りの人数(本数?)です!どういう事かと言うと、、、
グルクンを集めてポイントが出来上がった時に、大物仕掛けを落とす人数が何名かによって釣れる確率が変わってきます。
例えば4人で釣りしている場合、
①泳がせ仕掛けを1人だけ落とす
②4人全員で泳がせ仕掛けを落とす
極端な例ですが、①と②どちらが釣れる確率が上がると思いますか?
色々な考え方があるので100%ではないですが、答えは①です。理由はあえて言いません。
納得できない人は実践してみて下さい!少しずつ意味が分かってくると思います(笑)
仕掛けの考え方
あと1つ重要なのが仕掛けの考え方です。
今回紹介した仕掛けはフロロライン24号・タマン針24号ですが、人によって感じ方が違うと思います。太いと思うか細いと思うかの違いです。
基本的にはスジアラ(アカジン)狙いですが、実際にはそれ以上の大物もヒットする事があります。一度そういった経験をした人は段々仕掛けが太く頑丈になっていきます。それはとても大事な事なんですが、、、。
釣りの基準を考えてみて下さい。あなたが想定している釣りの基準は活性が高い時?なのか低い時?なのかです。
極端な話をすると活性が高い時はワイヤーでも食うと思います。ワイヤーなので掛かれば獲れる確率は格段に上がります。
だけど、、、
実際には活性が高い日はあまりありません。活性が低い日がほとんどです。※時期による違いもありますが。
その為、基準は常に活性が低い時を想定しなければならないと思います。
そもそもアタリが出なければ魚を釣る事ができません。その為、出来るだけ細い仕掛けで、魚も獲れる強度の号数を見極めなければなりません。それが自分の場合24号だと思います。 24号でも掛かり所が良ければ20kgを超える魚を釣る事ができます。
なので、、、
極端な言い方をすると上記の選択になります。理想は「アタリを増やして獲れる確率を上げる」です。これは永遠のテーマだと思います。
これは私個人の考えです。使う仕掛けは人それぞれ、自分が納得した仕掛けを使って泳がせ釣りを楽しんで下さい!
ただ一つ注意して欲しいのは仕掛けはシンプルが一番です!色々考えすぎて装飾品などを付ける人をよく見かけますが釣果は、、、。
なかなか食わない時は
最後に泳がせ釣りでアタリが出ない時の対処法を書いてみたいと思います。
基本的に泳がせ釣りを開始する時はスタンダードの仕掛けからスタートします。簡単な流れとしては、、、
- スタンダード仕掛け(生きエサはグルクン)
- ↓
- スタンダード仕掛け(生きエサを変更)*オジサン・ムロアジがある場合
- ↓
- スタンダード仕掛け(生きエサから切り身に変更)グルクン・オジサンの切り身
- ↓
- 穴掘り仕掛けへ変更(生きエサはグルクン)
- ↓
- 穴掘りし仕掛け(生きエサを変更)オジサン・ムロアジがある場合
一連の流れはこんな感じです。釣果を出している人は常に考えて釣りをしています。上記以外にも工夫できる事(ハリスや針の変更等)があれば試して魚の反応をみて下さい。何もせず毎回同じことをしていては釣果は出せません。魚は命がけです。大袈裟ですが、人間も命がけで勝負しましょう!
現在検証中!
前々から気になっていたピンクフロロですが、釣り仲間と協力して釣果が変わるか検証中です。
まだ、検証回数が少ないので100%断言はできませんが効果あります!!
特にスタンダード仕掛けのようにハリスが一定距離(一ヒロ)変わらず、魚に見られている時間が長い仕掛けで有効な可能性有り。※穴掘り仕掛けはオモリと針の距離が変わるので???
少し高価ですが、食いが渋い時など試す価値はあると思います!※ネットの方が安いです。
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