今回は鉄板のビス止めについて書いてみたいと思います。木材のビス止めよりも難易度が上がりますが、DIY経験者であれば特に難しい作業ではありません。この機会に鉄の加工にも挑戦してみて下さい。
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固定方法の違い
初めに鉄板同士を固定する方法として大きく分けると「①ビス止め」と「②ネジ止め」があります。
※実際にはもっと細かい分類があるようですが今回は割愛します。
①ビス止め
先端の尖ったネジを材料に打込んで固定する
②ネジ止め
ネジ山を利用して固定する(ボルトとナットで固定するイメージ)、下穴が必要
便利な鉄鋼用ビス!ドリルビス!
今回は鉄板(3㎜程度)で重宝するドリルビスについて主に説明していきます。
このドリルビスですが先端がキリ状になっているので下穴がいりません!
少しコツはいりますが、鉄板同士を下穴を開けずにそのまま打込む事ができます!
サイズも数種類あるので材料に合わせて選択します。
実例(ビニールハウスでの使用例)
それでは実際の使用方法を説明してみたいと思います。
ビニールハウスで使用されているパイプとビニペットを固定します。
横から見るとこんな感じになります。ビニペット(約1㎜)+パイプ(約3㎜)なので約4㎜の厚さを貫通させて固定します。
使う道具
ドリルビスを打込む為にはインパクトドライバーが必須です。
メーカーも色々あって値段も様々ですが、使用頻度が高い方であれば高価ですがプロ用をおすすめします。
その他にハンマーとセンターポンチが必要です。
作業工程
今回はパイプにビニペットを固定しますが、初めにセンターポンチで位置決め(逃げ防止)をします。
実際の現場ではこの工程を省いて直ぐドリルビスを打込む事が多いですが、ビスがズレてしまったりビスの先端が潰れてしまい切り込まなくなったりトラブルが多くなります。手間はかかりますが、センターポンチを使った後にドリルビスを打込むようにして下さい!
センターポンチを使う時は何回も叩くのではなく、一発強く叩いて下さい!
この穴にドリルビスを当てて打込んでいきます。
ワンポイントアドバイス!
作業工程はとても単純ですが、初心者はとても苦戦する事があります。その原因としては
①材料の固定力不足
②ポンチの打撃力不足
③ドリルビスの角度不良
④インパクトドライバーの押し付け力不足
などが挙げられます。
それぞれ細かく説明してみたいと思います。
①材料の固定力不足ですが、特に一人で作業する場合には力が入りずらいのでクランプを使用するなど対策が必要です。可能であれば二人で作業するようにして下さい。※クランプは複数あれば便利です
②ポンチの打撃力不足は上記でも書きましたが、可能な限り一発で強く叩くようにして下さい。ビニペットのような薄い鉄板(1㎜)であればポンチだけで貫通します。固定する側の材料まで痕が付くぐらいの強さです。※一発が難しい場合は数回に分けて、正確に同じ場所を叩いて下さい。
③ドリルビスの角度不良ですが、意外と出来ていない人が多いです。特にポンチを使わないで打込もうとした場合に起こります。しっかり垂直に当てて打込むようにして下さい。
④インパクトドライバーの押し付け力不足ですが、これも意外と多いです。今回のように材料を地面に置いて作業する場合には起こりませんが、立ててあるパイプに打込む場合には力が入らず失敗する事が多いです。出来る限り材料はドライバー側に引き付けて、ドライバーは押し込むようにして下さい。※見た目以上に力を入れています。
応用編
最後にドリルビスを使ってみて感じる事や応用について書いてみたいと思います。
とても便利なドリルビスですが、使い方や選択を間違えると二度手間になる可能性があるので注意が必要です。
ドリルビスは小さい物でM4から販売されていますが径が細い分、打込み作業時にドライバーを最後まで強く回し過ぎるとネジ山が潰れたり、頭が折れたりします。
ビスが材料に入り始めたら最後は特に慎重に回すようにして下さい。※ドリスビスも品質の違いなのか折れやすい物があります。
また、M4は2年程度でサビて折れてしまう事が多いです。耐久性を重視したい場合はM5などサイズを上げてドリルビスを使うようにして下さい。
M4の耐久性を上げたい場合には軽く下穴を開けるのも一つの方法です。
このブログが少しでも役立てば嬉しいです。
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