DIYで自宅に畑を作る!コンクリートブロック(トンブロック)を使った畑の作り方!

DIY

今回は友人宅の畑作り(土留め工事)をお手伝いしたので、その様子を載せてみたいと思います。自宅や畑の土留めをDIYで行おうと思っている方や、出来るだけ費用を抑えたいと思っている方は参考にしてみて下さい。

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自宅の余った土地に

マイホーム(戸建て)や畑を所有している方は時間の経過とともに、初めの頃とは違った土地の有効活用を考えるようになります。特に敷地が広い住宅の場合は家庭菜園を始めたり、ガレージを作ったりと様々に変化します。また、近隣住宅(畑)との境界が曖昧になっている部分があってしっかりした壁(擁壁など)が必要になる場合もあります。

友人宅の余った土地に畑を作りたいとの事で相談を受けて、色々と検討した結果『トンブロック』を使って土留めをして畑を作る事にしました。

*「トンブロック」とは沖縄特有のコンクリートブロックです。規格も様々で500kg~2000kgぐらいの物まであります。

まずは見積もり

ある程度、規模の大きいDIY(リフォーム)を始める場合には必ず専門業者の見積もりをした方がいいと思います。理由としては具体的な費用がわかる事申請が必要になるケースがあるからです。

また、配管の図面なども入手できるので思わぬトラブル(水道破損など)を回避する事ができます。

*増築(確認申請)や高さ制限(建築基準法)など市区町村での決まりがあります。専門業者に見積もりした場合に発覚する可能性があります。

モチベーションを高めてから

DIYを始める前に一番大事なのがモチベーションです。特に規模が大きい場合には労力も大きい為、結構なストレスが掛かります。モチベーションを高める一番の方法は業者の見積もり額とDIYの費用を比べる事です。DIYを施工する人の技量や経験値もあるので出来栄えの優劣はありますが、「こんなに安くなる」と思えば大変な作業も乗り越える事ができると思います。逆にDIYの安さをあまり感じないのであれば業者にお任せする方がいいと思います。

まずは現場確認!

それでは今回のDIYの流れを簡単に説明してみたいと思います。

  1. 現場確認
  2. 必要資材の確保
  3. 協力者の有無
  4. 日程調整
  5. 施工

それぞれ細かく説明すると、

1、現場確認では重機やトラックが出入りできるのか?電線など障害物はないか?(クレーン使用の場合)などの確認や、土の量(処分or盛土)など実際に距離を測りながらイメージしてみます。可能であれば土木経験者の知り合いなどに見てもらう事が望ましいです。

重機の有無で労力や作業日数にかなりの差が出ます。近隣住宅の敷地を通せば使える場合もあるので普段からの近所付き合いも大事です。*今回の作業は隣人の土地から重機を搬入しました。本当に助かりました。

ショベルカーのリース代(運搬・燃料込み)で約3万円*オペレーター付きだと+2万円程度です。

2、必要資材の確保は時期によって在庫切れ・配達の遅れなどがあるので大量に注文する場合には早めに確認する事をおすすめします。(ブロックや鉄筋など)

自分で店舗に行き購入する場合にもタイミングが悪いと在庫切れになる事があるので注意が必要です。

今回使用したトンブロック、約30個注文しました。(一個¥3000程度)

3、協力者の有無は重機を使用する場合(資格者)や重量物・危険作業などがある場合には協力者が必要です。無理してケガや事故を起こす可能性もあるので、多少の謝礼を払ってでも協力者を探しておいた方が良いです。経験者と作業する事で知識・技術も勉強する事ができます。

4、日程調整、資材の確保ができたら協力者のスケジュールや天気予報を確認しながら、施工する日程調整をします。業者に配達を依頼する場合は予備日など慎重に調整します。

5、施工、全ての調整が出来たらいよいよ施工です。ケガや事故のないよう、慎重に進めます。

実際の様子

今回の畑作りでは土の処分から開始しました。

4トンダンプで約10台分の土を処分しました。*ダンプのリース代¥10000~¥15000程度

土の処分方法は色々ありますが、意外と土を欲しがっている方がいるので農家や知り合いに確認してみて下さい。今回、少し離れた場所に処分する予定でしたが近所の農家が来て「畑に土を入れて欲しい」とお願いされたので、急遽近くの畑に処分する事になりました。こちらとしては移動距離が短くなって処分代がなくなったので大助かりです(笑)

なんとか一日で土の処分は完了。

次回の作業日まで期間が空くため、念の為にベニヤで保護しました。*連続で作業する場合は不要

水道の増設も

土を掘り起こした際に水道パイプが出てきたので、ついでに畑用の水道を増設しました。

特に難しい作業ではありませんが、作業中は断水するのでトイレなど使えなくなります。同居家族には事前に伝えておきましょう。

基礎は、、、

今回、一個700kgのトンブロックを設置するので捨コンなどはせず、砂利を敷く事にしました。土圧の心配や地盤が緩い場所ではしっかりした基礎が必要です。心配であれば土木に詳しい人に相談して下さい。

深さを調整して砂利を敷き詰めます。2トン車一台分の砂利(¥7000程度)

一輪車での作業は大変なので運搬機(自家用)を使用しました。*リースしている所も有り

常に深さ(高さ)を測りながら整地します。

整地(水平)の仕方

整地をする際には基準となる印やラインが必要です。

業者の人は『オートレベル』という測定器を使い正確に測る事ができますが、ほとんどの人が持っていないと思います。そういった場合にはホースを使ったやり方や、大きい水平器を使ったやり方もあるので予算や規模に合わせて選択して下さい。

水糸を張って水平の基準ができたらブロックの高さに合わせて深さを決めます。

ある程度のズレは必ず出てくるので1~2cm程度は気にしないで下さい。

砂利の上に砂を敷いて微調整します。

1段目をきれいに並べる事が出来れば2,3段目はとてもスムーズに進みます。

トンブロック(700kg)の移動はクレーン仕様の重機(VIO55)を使用しました。

*クレーン&玉掛け資格保有者と一緒に作業

高さ制限に注意!

今回はトンブロック(高さ50㎝)を3段積んだので150㎝になりますが、200㎝を超える場合には注意が必要です!*正確には220㎝以下の高さ制限があります。

基準となる地盤の低さが変わる事もあるので、ギリギリの高さ(200㎝前後)になる場合には注意して下さい。

埋め戻しは慎重に

全てのブロックが積み終わったら周囲の埋め戻しを行いますが、左右均等に埋め戻しを行わないとズレが発生します。

ズレが生じたブロック

特に機械を使って転圧する場合には予想以上に圧力が掛かっているので、無理に近づかないようにして下さい。

今回2か所ズレたので油圧ジャッキで修正しました。

ジャッキにも色々なタイプがありますが、油圧タイプが強力です。

接触面が割れる可能性があるので当て木をします。

修正後のブロック

特に土圧が掛からない場合には埋め戻して終了ですが、出来るだけ頑丈にしたい場合には繋ぎ目にコンクリートを流し込みます。

ポンプ車を依頼すれば敷地の奥までコンクリートを流す事ができます。(約¥30000)

危険と隣り合わせ

今回、DIYでトンブロックを設置しましたが正直言って大変です。また、一歩間違えれば大怪我をする可能性があるので自信のない方にはおすすめできません。*クレーン&玉掛資格保有者が必要

しかし、十分過ぎる程の安全確認とゆとりを持って作業する事でDIYでも土留めを作る事ができます。

危険とは隣り合わせですが、最初から諦めるのではなく「どうしたら出来るのか?」を常に考える事でDIYで出来ることが増えると思います。

今回の経験で自分の新たな引き出しが増えた事に本当に満足しています。最終的に見積り額の1/3で完成しています。

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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