今回は単管パイプと角波トタンを使った物置(小屋・ガレージ)の作り方を紹介したいと思います。
畑やマイホームの空いたスペースに小規模な物置を作りたいと思っている方におすすめの記事です。
少しでも参考になれば嬉しいです。
有効活用したいが、、、
住んでいる地域によって違いはあると思いますが、自宅(戸建て)の敷地に無駄に空いているスペースがある人は結構いると思います。そういったスペースに「物置があれば、、、」とか意外と有効活用したいと考えている人がいると思います。既製品のプレハブは高いし、自作するとなると結構な大きさなので断念する人が多いと思います。
注意!
*住宅地では自作した物置や既製品のプレハブの設置に際し、『建築物の確認申請』が必要なケースがあります。近隣住民とトラブルになる可能性もあるので事前に市役所などで確認して下さい。
作り始めたら意外と簡単
物置の自作と聞くとハードルが高いように感じますが、普段からDIYをしている人は意外と簡単に作る事ができます。
一番大変なのは材料の搬入です、、、。運ぶ車(軽トラ等)がない場合は配達(有料)も可。
流石にプロのような仕上がりにはなりませんが、ある程度の物は道具とやる気さえあれば絶対作れます!
今回使った道具や材料はホームセンターで全て揃える事ができるので、初めの一歩が踏み出せない方はぜひこの機会にチャレンジしてみて下さい!
材料・道具
今回使う材料
- 単管パイプ
- クランプ
- 角波トタン
- ドリルビス
*本来は壁の側面に使います
主に使う道具
- 打込みハンマー
- 高速切断機
- ボックスレンチ・ラチェット
- インパクトドライバー
- 水平器
作業工程
初めに作りたい小屋の設計をしますが、一番重要なのはトタンの大きさを考慮する事です。
鋼材屋に行けば好きな大きさに加工する事はできますが、ホームセンターで販売されているトタンはある程度の規格があります。その規格を確認してから大きさを決めて下さい!
今回物置を作る場所(農地)
トタンの規格に合うように枠の大きさを決めてカットします。
出来るだけきれいに整地して地面を水平にしますが、木の根があるので大雑把に整地しています。
今回は4本の柱を使いますが、強度を高めたい場合は柱を増やして下さい。
柱を立てる位置を決めたらパイプを打ち込みます。
50cm打ち込むので高さがある場合は脚立を使って打ち込みます。
軽く打ち込み水平器で垂直を確認します。
磁石付きの水平器はとても便利です!
パイプが2m50cmぐらいの高さであれば脚立なしでも打ち込む事ができます。
打込みハンマーのメリットは何と言っても安全性です!大ハンマーを使った場合と比べると打ち損じがないし、パイプを支える必要もないので一人で作業できます。
単管パイプの打ち込み方は過去記事にも載せています。興味がある方は覗いてみて下さい。
4本打込んだら縦・横のパイプをクランプで取り付けます。
この時に注意するのがトタンを載せる横のパイプが上側に来ることです!
意外と失敗するので注意して下さい。実は間違えて一回やり直しました、、、。
今回は余った廃材を使って作成した為、柱と枠のパイプのサイズが違っています。
クランプをギリギリまで絞め込んだのでネジがトタンに干渉する為カットします。
枠が完成したら実際にトタンを載せてみます。
多少のズレは出ますが特に問題ありません。
トタンの繋ぎ目をFクランプで挟んで位置をしっかり合わせます。
*枠のクランプに当たらないよう、トタンの凹部分を合わせます。
パイプとトタンの間にスポンジを入れると滑らなくなるのでしっかり固定できます。
配置ができたらトタンを固定するドリルビスを打ち込みますが、これがとても大変!!
ドリルでパイプの穴開けを経験した事がある人はわかると思いますが、少しでも位置がズレると表面を滑っていきます。しかも、トタンの上からパイプの打ち込み位置を決めないといけないので結構な難易度です、、、。
ポンチを使ってパイプの位置を確認して打ち込んでいきます。
初めは感覚がわからないので失敗しますが、徐々に慣れてきます。
何とか打ち込み完了しましたが、とても大変です、、、。
できればトタンが載るパイプは丸パイプではなく角パイプを使った方がいいと思います。
変換できるクランプも市販されているので簡単に変換する事ができます。
とりあえず完成!!
風当たりが強い場所に設置する場合は柱を増やしたり、パイプ間隔を狭くして強化して下さい。
コーキングまで
トタンを固定したドリルビスはそのままでも特に問題ありませんが、出来れば錆や雨漏り対策の為にコーキングまで塗っておくと長持ちします。*特に穴開けを失敗した場所は錆びやすいです。
失敗した穴とネジ周囲をコーキングします。
台風対策
トタン屋根の場合、一番心配なのは風で飛ばされる事です。特に沖縄では毎年のように台風が来るので頑丈に固定しなければなりません。
そこで便利なのが地面にアンカーを打ち込む方法です。
約1mのアンカー(防鳥ネットの支柱用)
本来は防鳥ネットの支柱を支えるものですが、余っていたので利用します。
そのままだと打ち込みが大変なので、、、
先端を一枚にします。
あとは軸が長すぎるので短くします。
30cm程短くして溶接します。
溶接部分に錆止めを塗って完成。
この2本を打ち込んでワイヤーで固定します。
一枚にしても打ち込みは大変、、、。
両側に打ち込んでトタンの上にワイヤーを張ります。
ワイヤーの端に輪っかを作る材料もあるので便利です。
スリーブを付けて輪っかを作る方法もあります。
片側はアンカーに直接輪っかを付けます。
溝に合わせてグルグル巻くだけなので簡単です。
反対側は短めに輪っかを作ってターンバックルを付けて締め込みます。
トタンとワイヤーが当たる部分にはホースなどを入れると傷付きません。
二ヵ所にホースを入れてワイヤーを張りました。
これだけでかなり頑丈に固定されます。ある程度の台風でも大丈夫です!
鉄筋でS字フックを作ってサイドのスペースも有効活用。
色々作れます。
今回改めて思った事は『道具と材料さえあればどんな物でも自分で作れる!』です。人によっては時間がかかる事もあると思いますが、最終目的は完成させる事です。作業スピードではありません。
少しでも「作りたい!」と思った方は是非チャレンジしてみて下さい。
このブログが少しでも役立てば嬉しいです。
*地域によっては違反行為になる可能性があります。事前に確認して実施して下さい。
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