ボートトレーラー(船台)のメンテナンス!【補修と失敗例】

DIY

今回はボートトレーラーの補修と注意点(失敗例)について書いてみたいと思います。

ある程度の道具と経験が必要ですが、やろうと思えば自分でも出来る作業です!これからボートオーナーになる方や既にボートを購入した初心者オーナーさんは今後の維持管理で参考になると思うのでぜひ覗いてみて下さい!

早めの対処・対策

特に海水使用のトレーラー(船台)は使用後の水洗いをしていても直ぐに錆びてしまいます。その為、日々のメンテナンスがとても大事になってきます。

本体に防錆塗料を塗ったり、可動部のグリスアップなど気付いた時には出来るだけ早めに対処するようにしましょう!*実際はなかなか出来ませんが、、、

過去記事でベアリングについて載せているので、今回はそれ以外の部分について書いてみます。

ボートトレーラーのベアリング交換→https://bruna2.com/trailer/

補修事例

①連結部分の補修

マリーナ保管のトレーラーの補修。タイヤシャボを使用するのでこのような形になっています。

連結するシャックル部分が錆びているので補修しました。

まずは錆びている部分を除去します。ディスクグランダーを使って出来るだけキレイにします。

ハンマーで叩いて傷んでいる部分を把握しながら進めます。

この作業のポイントは「ためらわない」事です(笑) テンポ良く錆を落とします。

ある程度キレイになったら補修方法を検討します。

元々は角パイプでしたがパイプにすると中に入り込んだ水分が溜まる恐れがあるので平板8mm(フラットバー)で挟む事にしました。その方が中の状態も確認できるので安心です。

中古鋼材で1000円ぐらいです。

今後、牽引車も使う予定なのでついでにカプラーも取り付けします。

カプラーの隙間に余った平板がピッタリだったのでスペーサーにしました!

前後を溶接してカプラーを付けます。

仕上げに錆止め塗料を塗ります。

色々な錆止め塗料がありますが、自分的にはローバルが最強だと思います!

②受け部分の補修

漁船が乗っかる部分が外れてしまったので作り直します。

角材は高さが調整されているのでそのまま使います。

表面を研磨してアングルで角材を挟む形にしました。

両方取り付けてキレイに磨いた後に錆止め塗料を塗ります。

大活躍の『ローバル』(笑)

たっぷり塗って角材を固定すれば完成です。

ローバルは灰色なので目立ちますが、、、錆びなければOK!

ローバルの色が気になる方は上塗りも可能なので本体の色に合わせてカラーリングして下さい。

必要な道具・材料

上記の作業を行う上で必要な道具と材料を載せてみたいと思います。

作業時の荷物の様子

マリーナや漁港で作業するため電源がない事が多いのでウェルダー式(エンジン)溶接機が必須です。*発電機としても使用可

その他には

  • ディスクグランダー(切断&研磨)
  • 高速切断機
  • ドリル(インパクトドライバー)
  • 溶接道具一式

などです。

作業内容で使う道具は変わってきますが、上記の物があればある程度の作業ができます。

材料としては

  • 鋼材(アングル・溝形鋼・平板)
  • 塗料(防錆)
  • 杉板(固定時などに使用)

などがあります。リサイクル業者に行けば中古鋼材を安く購入できます。

強度などの問題もあるので専門的な事は言えませんが、密閉状態になる丸パイプや角パイプはおすすめできません、、、。錆びると中に水が溜まる事が多いです。

自分の場合は出来るだけ上記の鋼材を使うようにしています。

実際にあった失敗例

ここで実際にあったトレーラーの失敗例を紹介したいと思います。

①余計な部品(ドラムブレーキ)が干渉した例

鉄工所や自作したトレーラーでは廃車になった車の足回りを使いますが、ブレーキの部品を取り除かないで作成した知人のトレーラーは錆でブレーキの部品が膨脹してしまい、完全にロックされた状態になってしまいました。常にブレーキが効いている状態

ドラムブレーキの除去

トレーラーを自作する時には出来るだけ余計な部品を残さないようにしましょう。シンプルにするのが一番です。

②タイヤが外れそうになった例

鉄のホイールだと錆びてタイヤがパンクしてしまう事があります。

同じタイヤ・ホイールに取り替えれば特に問題ありませんが、ホイールごと別のタイヤに取り替えた場合には注意が必要です!

ホイールの厚さや形状が変わる為、ナットが適合せずしっかり固定できていない場合があります。

特に『袋ナット』の場合は注意して下さい!

知り合いのトレーラーはあと少しでタイヤが外れるところでした、、、。

自分のボートだけで被害が済めばいいですが、マリーナには豪華クルーザーなど保管されています。恐ろしい損害賠償を請求される可能性もあるのでトレーラーを改造・部品交換などした場合には特に注意して下さい。

出来る限り自分で

普段のトレーラー(船台)のメンテナンス次第で腐食の進行を早める事も遅らせる事もボートオーナー次第です。出来るだけ余計な作業を増やさないようにトレーラー(船台)も大事に扱うようにしましょう。

予算や時間の問題などもありますが、トレーラーの補修(溶接など)も出来る限り自分で行って「自分の目で確かめる」事が大切だと思います。

そういった意識がトラブルを未然に防いだり、トラブルが起きた時にも落ち着いて対処できる船長への近道だと思います!

このブログが少しでも役立てば嬉しいです。

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