今回はボートトレーラーのサスペンション(板バネ)の撤去&補修をしたので、その様子を載せてみたいと思います。特に古いトレーラーを使用しているボート&ジェット(PWC)オーナー向けの記事になっていると思うので参考にしてみて下さい。
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ボートトレーラー(船台)
まず初めにボートトレーラー(船台)と言っても載せる船によって様々な物があります。
漁船を載せるトレーラー、基本的にはウインチで動かします。※重機や大型車でも可
基本的にはスロープ内の移動なので使っている車輪も様々です。※写真はフォークリフトの車輪を利用
そのため、サスペンションは必要ありません。
しかし、公道などを走る車検付きのトレーラーには必須です。
既製品のサスペンションもありますが、自動車の物を利用する事も多いです。
サスペンションのメリット・デメリット
ここではボートトレーラーのサスペンション(板バネ)のメリット・デメリットを考えてみたいと思います。
サスペンションは衝撃の吸収とカーブ時など車体を水平に保つのが主な役割なので移動距離やスピードが求められる場合にはメリットになりますが、デメリットとしては海水に浸かるのでとても錆びやすい部品です。※サスペンションを付けると関節部(ジョイント)が多くなるのも錆の原因
その為、日頃からの洗浄やメンテナンスがとても重要になります。正直、メンテナンスしていても錆びます、、、。
作業の様子
衝撃から船体を守ってくれるサスペンション(板バネ)ですが、港やマリーナ内の移動だけであれば特に必要ないので、可能であれば撤去してもいいと思います。今回のケースは自宅保管(公道移動)から港保管になったので撤去しました。
前後のジョイント部分と車軸に固定していたUボルトを切断してサスペンションを撤去。
錆が酷くてあと少しで折れそうでした。
隙間に入り込んだ潮が原因で錆びた板バネ。
固定されていたベース(80×80)を綺麗にして鋼材(チャンネル)を溶接する準備します。
トレーラー本体は角パイプが使用されているので、角パイプを使った方が見た目はいいですがメンテナンスの事を考えるとパイプ(筒状)よりは溝形鋼(チャンネル)の方が洗浄もできるのでオススメです!
ついでに、、、
一旦、車軸を外すので位置をズラして前後のバランスを調整したり、高さを調整する事も可能です。
理想は人力で持ち上げて牽引車に連結できて、牽引車があまり海水に浸からなくても船体が浮くぐらいの高さに調整できればベストです。※車軸を前に寄せ過ぎると簡単に前方が浮き上がってしまうので注意が必要です。
今回は特に調整する必要はないので、そのままの位置(高さ)で固定する事にしました。
よく使う溝形鋼(チャンネル)は100㎜ですが、ベース幅が80㎜なので加工しました。
中央を切って約20㎜縮めました。
チャンネルとベースがピッタリになったので、この状態で溶接します。
溶接については動画の方が分かりやすいのでyoutubeで勉強してみて下さい(笑)
反対側も同じ要領で溶接したら洗浄して塗装します。
出来れば塗装後に耐水グリースを塗り付けておくと錆対策になります。
普通のグリースだと直ぐに落ちてしまうので、高価ですが耐水グリース(耐海水)がオススメです!
ホイールやナットにも薄くグリースを塗り付けておくと次回、外す時に楽に作業できます。
今回使用した道具
今回使用した道具
・エンジン式溶接機(発電機) 溶接棒3.2mm
・ディスクグラインダー(切断&研磨)
・F型クランプ
・ジャッキ
・工具(ホイールの脱着)
エンジン式溶接機や電動工具などはレンタル出来るので近くのホームセンターなど問い合わせてみて下さい。意外と安い値段で借りる事ができます。道具さえあれば、あとは挑戦だけです!意外と何とかなるので自分でやってみたいと思っている方はぜひ挑戦してみて下さい!※ケガや事故の可能性もあるので自己責任で行ってください
特に便利な道具
1人で作業する時に特に便利なのがF型クランプとジャッキです。
出来ればサイズ違いのクランプが複数あれば作業しやすいです。
重量物の高さ調整などジャッキがあると便利です。
自作したトレーラー用のジャッキ ※タイヤの除圧用
足場用のジャッキベースを使っています。
何かと便利なのでこの2つは常備していて損はないと思います。
やれば出来ます
上記でも書きましたが道具さえあれば意外と自分でも出来ます!やり方のコツなどはyoutubeで検索すればいくらでも出てきます。何でも業者任せにするのではなく、自分で見て体験するように心掛けてみて下さい!新たな自分の発見や達成感を味わう事ができると思います。このブログが少しでも参考になれば嬉しいです。
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