今回は自宅の壁に時計や額縁などを飾りたい時に直面する『コンクリートの穴開け』について書いてみたいと思います。
内装でベニヤなどの合板が使われていれば木ネジを使って簡単に取り付けできますが、打ちっぱなしの住宅などコンクリートの部分にどうしても物を飾りたいと思う場面が意外と出てくると思います。
少し労力は必要ですが道具さえあれば意外と簡単にできるのでぜひ挑戦してみて下さい!また、アパートなどの借家で穴開けが出来ない場合の代替方法も載せているので参考になれば嬉しいです。
DIY初心者に向けて鉄の加工についても載せています。興味のある方は覗いてみてください。
鉄の切り方・穴の開け方→https://bruna2.com/diy/
固定方法
コンクリートに物を固定する方法はいくつかありますが、代表的なものはビス止めとアンカーの2つです。
木材とは違い、コンクリートの場合は下穴を開けなければなりません。写真のように4mmのビスを使う場合は3.4mmの下穴を開けます。ラベルに表記されているので確認して下穴を開けて下さい。
また、固定性を高める為にプラグと呼ばれる補強材(プラスチック・鉛)を入れて使うコンクリートビスもあるので壁の状態に合わせて使い分けて下さい。
もう1つがアンカーを打ち込む方法です。
ネジ部ギリギリまで埋め込んで中心のピンを打ち込みます。ピンを打ち込むと底部が広がり固定される仕組みです。
アンカーにも色々な種類や固定方法があるので使い分けが必要です。今回は使用頻度が高いアンカーボルトで説明します。
コンクリートビスとアンカーボルトの使い分けですが、基本的には固定力の違いや固定物の大きさで使い分けて下さい。
アンカーボルトの方がしっかり固定できるので重量物や大きな物を固定する場合にはアンカーボルトを使って下さい。
使用工具
使用頻度にもよりますが、国内メーカーの電動ドリルをおすすめします。
プロ用もありますが、DIYレベルであれば1万円前後の物で十分だと思います。
コードレスインパクトドライバーでも穴開けは可能ですが3mmぐらいが限界です。予算にゆとりがあれば出来るだけハイパワーなドリルの方が後々、重宝すると思います。*大は小を兼ねる
作業工程
簡単にコンクリートビスの打ち込み方を説明したいと思います。
初めに穴開け位置を決めます。写真のような木材を固定する場合には手で押さえた状態でドリルで印を付けます。
コンクリート用ドリルでも木材に穴を開ける事ができるので、直角を確認しながら壁に押し当てていきます。壁に当たったらキズが付く程度に削り、ドリルを抜き取ります。*ズレないように注意
反対側も印を付けたら木材を外します。
ドリル跡を確認したらはっきりわかるように少しだけ穴を開けます。
使用するコンクリートビスの長さと径を確認して下穴を開けます。赤線
必要以上に下穴を開けると壁の強度やビスの固定力が落ちるので、必要最小限になるようにします。ドリルビットにテープを巻いたりマジックで印をしておくとスムーズに穴開けできます。
穴開け後は中のホコリをきれいに掃除します。(掃除機やエアブラシ)
下穴を開けたら木材にビスを軽く通して下穴と合わせやすくします。
多少のズレは押し込むと修正できますが、極端に穴開けがズレているとねじ込むことができません。木材や壁に穴を開ける際はドリルビットが出来るだけ垂直になるように固定して下さい。
また、正確に穴開けをしないといけない場合にはポンチで位置決めをして段階的に穴を大きくします。
何もないコンクリート壁にこのような木材が付いているだけで、何かと便利になります。
*木ネジが使えたり、ねじ込みフックを付けてホウキやちり取りを吊下げたり使い方は色々。
続いて、、、
アンカーの設置方法
塩ビパイプの支柱(アングル)を固定します。
コンクリートビスとは違いアンカーの場合は径が大きいので、インパクトドライバーでは無理です。
ハイパワーな電動ドリルを使います。
初めにアングルの穴に合わせて印をします。正確に穴開けしないといけない為、ポンチを使って段階的に穴開けします。
下穴を6mmまで広げますが、4段階で開けていきます。
アングルの穴に合わせないといけない為、出来るだけ垂直にズレないように開けていきます。
途中、アンカーを入れて実際の深さを確認します。理想の深さになったら中をきれいに掃除して中心のピンを打ち込みます。
アングルをはめてナットを絞め込めば完成です。
アンカーボルトが斜めになってアングルの穴にうまく入らない場合は、アングルの穴を少し広げます。
アンカーボルトを無理やり叩いて向きを変えようとするとネジ山が壊れてナットが使えなくなります。ネジ山の扱いには注意して下さい。
その他の固定方法
今回は代表的な固定方法を紹介しましたが、その他の固定方法も紹介します。
特に賃貸住宅であれば原状回復しないといけない為、出来るだけ穴開けをしたくないと思います。そんな時に活躍するのが『スッポンフック』です。
フックの裏をライターで炙って接着します。軽い物を掛けたい場合には便利です。
しかし、フックを外す場合に接着部の壁が傷付く恐れもあるので目立たない部分に使用する事をおすすめします。
その他の方法として、、、
壁に少しも傷を付けたくない場合には『突っ張り棒』を利用する方法があります。
突っ張り棒自体が部屋のイメージを変えてしまう恐れがありますが、うまく隠して飾る事ができれば便利なアイテムになります。検討する価値は十分にあると思います。
補修する事も、、、
今回はコンクリートの穴開け・固定方法を紹介しましたが、私個人の考えとしては賃貸住宅であっても穴開けしてビス止めする方が一番安全だと思います。管理会社と相談になるとは思いますが出来るだけリスクのない方法を選んで下さい。
穴開けして退去時に下穴を補修するのもありだと思います。
このブログが少しでも役立てば嬉しいです。
コメント