今回は日本小型船舶検査機構(JCI)の船検について書いてみたいと思います。初めて船検を受ける方やこれからボートの購入を考えている方に向けて、出来る限りわかりやすく説明してみたいと思います。
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船検とは
初めに船検ですが、簡単に言うと車検みたいなものです。JCIが実施している船舶検査の事を船検と呼んでいます。
車検とは違い、船検には中間検査(3年)と定期検査(6年)があります。*小型船舶の場合
新艇(初回船検済)で購入した場合は上記の流れで検査がやってきますが、中古艇を購入した場合は順番が入れ替わる事があります。
(例)
新艇から4年経過した中古艇を購入した場合
購入者は2年後に定期検査を受ける事になります。
大きな声では言えませんが中間検査と定期検査は正直言って大きな違いはありません、、、。費用の違いぐらいです。
船の長さ・定員の違いによって金額が変わってきます。
一般的な7mのプレジャーボートの定期検査料が24300円です。
その他にも臨時検査(エンジン換装や改造)などがありますが、今回は割愛します。
船検の流れ
それでは実際の船検の流れを説明してみたいと思います。
検査の時期が近づいてくると船検の申請書が自宅に届きます。
中間検査の期限は6ヵ月間、定期検査は期限日以前の3ヵ月間で検査を受けなければなりません。
申請に必要な書類
上記の4つが必要になります。
①船舶検査申請書
船舶の基本的な情報は印字されているので変更箇所を記入します。何もなければ住所・氏名と検査を受ける期日と場所を記入します。
検査の日程は地区ごとに決まっているので予定表に合わせて検査日を決定します。*月に2,3回実施されています。予定表以外の日を指定する事は出来ません!
船検の予定表
②振込受付証明書は同封されている振込用紙を持って郵便局で支払いすると印字してもらえます。
*切り取って申請書に添付します。
③船の位置略図は保管しているマリーナや漁港のどのあたりに船があるか大まかに書きます。下手くそでも大丈夫です(笑)
④自主整備点検記録は直近で行ったメンテナンス(オイル交換等)を記入します。
上記の①~④が全て揃ったら返信用の封筒に入れて郵送します。
振込で郵便局に行かないといけないので、振込後そのまま郵送できるように事前に書類を完成させておきます。
*特に決まりはありませんが、最低2週間前には郵送しましょう!
検査日までに準備する物
基本的には新艇・中古艇ともに法定備品が積載されていると思いますが、認証印や期限がある物があるので注意が必要です。
法定備品の一部
航行区域や長さ・建造年月などにより要件が異なる場合があるので、わからない事があれば支部に問い合わせて下さい。
夜間航行=レーダー反射器など登録内容によって必要な法定備品が違ってきます。
レーダー反射器(リフレクター)は平成22年10月~新基準になっています。
特に注意が必要なのが救命胴衣と信号紅炎です。
救命胴衣
桜マーク入りの承認された救命胴衣が必要です。購入する際はしっかり確認するようにして下さい。
膨脹式ライフジャケットの場合はガスボンベの点検も必要です!
小型船舶用信号紅炎
信号紅炎の使用期限は約3年なので検査の度に購入する事になります。検査のタイミングによって期限内になる事もありますが検査後に必ず期限切れになるので購入して下さい!
自分の場合、毎回ネットで信号紅炎を購入していますが購入月に製造された物が送られてきます。
店舗よりも安く購入できるのでおすすめです!
船検セットも販売されているので一式揃える方にはとても便利です。
検査当日
書類を郵送後、検査の3日前ぐらいに担当者から連絡があります。
指定された時間に合わせて船舶検査手帳や法定備品を準備しておきます。
船体確認もあるので航海灯や表示シール(定員・救命胴衣保管場所等)のチェックも忘れず行ってください。
検査官が見やすいように並べておくとスムーズです。
シールの表示位置にも規定があるので注意が必要です。
定員や救命胴衣格納場所のシールもチェックします。
特に不備がなければ30分程度で検査は終了します。
初めて船検を受ける人は想像以上に簡単なので驚くと思います(笑)
*救命胴衣と救命浮環に船名を記入する事を忘れないで下さい!
船検後に注意!!
当日の船検は短時間で終了しますが、検査後に検査手帳(原本)を回収するので直ぐ出航する予定の人は事前に検査員に伝えておきましょう!証明を書いてもらえます。
新しい検査手帳が届くまで仮の証明書になります。
レジャーボートの場合、仕事を休んで船検を受けると思うので検査時間によっては当日も出航(釣り等)を考える人がいると思います。*実際自分も出航した事があります(笑)
海上保安庁に捕まらないように忘れず書いてもらいましょう!
翌日以降に
検査の翌日以降にJCIから封筒が送られてきます。*着払いの封筒
新しい検査手帳と表示シールが入っているので張り替えます。
古いシールは剥がしにくいので、、、
ほとんどの人が重ねて張っています。
他の船のシールをじっくり見てみて下さい。何枚も重なっているのが意外とあると思います(笑)
代行もできますが、、、
今回はボートオーナー自身で船検を受ける流れを説明しましたが、マリン業者に依頼する事も可能です。
仕事の都合などどうしてもタイミングが合わず代行を希望する方は、地域にある業者に問い合わせてみて下さい。
ただ、上記でも説明したように書類の記入と法定備品を揃える以外ボートオーナーがやる事は特にありません。
お金に余裕がある人は別ですが、、、代行費用を払うより自分で船検を受ける事をおすすめします!
このブログが少しでも役立てば嬉しいです。
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