今回は航海灯を新基準のLEDに取り替えたので、その様子を載せてみたいと思います。既設されていれば特に難しい作業ではないので自分で航海灯を交換しようと思っている方は参考にしてみて下さい。
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経年劣化で接触不良に
約17年経つマイボートですが、所々不具合が出てくるようになり右舷灯(緑)が点灯しなくなりました。電球を替えても接触不良で点かなくなる事があったので、この際新しいライトに取り替える事にしました。
KOITO(小糸製作所)の航海灯で中に電球が入っています。
電球交換のみの方はホームセンター等では売られていない為、ネット購入がおすすめです。
普通の電球とは違い、二か所に突起があります!
注意!
LED電球も市販されていますが、認定品ではありません!LED化を検討している方は注意して下さい!
電球の交換方法
①本体の蓋を外します
横から見るとこんな感じで電球が付いています。
この電球はネジ式ではないので注意!!
②電球を下に押して左に回して外します
電球を外すとこんな感じになっています。
③新しい電球を差し込み、下に押して右に回して取り付けます
④蓋を取り付けて点灯チェックして完了
基本的には両色灯なども構造は一緒です。
平成26年から新基準
船灯にも取り付け位置や船体の長さによって必要な船灯の種類も違いますが、平成26年から新基準(LED)になっているようです。*平成26年以前に進水、航海灯が既設されている船舶は特に気にする必要はありません。壊れるまで旧式でも大丈夫です。新艇・航海灯を新設する場合は新基準です!
今回のように旧式の航海灯本体を取り替える際に注意するのは認定品(JCI)であるかだけです。
国内メーカーのKOITO(小糸製作所)か伊吹工業の製品であれば確実です!
しかも、取り付けベースの3穴が互換性があるので新たに穴を開ける必要がありません。
2社とも同じ規格との事なのでデザインやカラーで決めて下さい。
取り替え方法(KOITO製)
それではライト本体の交換方法を説明してみたいと思います。
必要な物は
- +ドライバー *ソケットレンチ
- 電工ペンチ
- ギボシ
- テープ
- コーキング剤 など
少し高いですが、防水ギボシがおすすめです。
ベースを取り付ける際には接着剤ではなくコーキングを使用して下さい。
①蓋を外す
電球交換と同様に蓋を外します。中に本体を固定しているネジが3つあるので外します。
ボルト・ナットで固定されている場合にはソケットレンチやスパナ・モンキーレンチなども必要になります。
ナットを外す場合は工具が入りにくいので「ユニバーサルジョイント」を使います。
②配線を取り出す
本体が外れたら配線が出てくるので本線との接続部(ギボシ)を取り出します。配線を外した時に+-が分からなくなるので、外す前にテープなどで印を付けます。
新品は配線がそのままの状態なのでギボシを取り付けます。
向きを確認してカバーを通します。
端子をセットして電工ペンチで固定します。一応、普通のペンチやニッパーなどで圧接も可能ですが固定力が全然違います!出来るだけ電工ペンチを使って下さい!
ハート型になっているのでしっかりと固定されます。
真ん中部分が電工ペンチでかしめた部分ですが、巻き付いて固定されます。普通のペンチではこの形にはなりません。
固定した端子にカバーを被せれば完成です。
オス・メスともに手順は一緒なので、計4カ所に取り付けます。
配線の準備ができたら本体をバラします。カバーを左に回せば外れます。
カバー・ユニット・ベースの3点で構成されています。
③ベースを取り付ける
外した部分を綺麗にして、仮合わせします。
ベースにも向きがあるので、「↑船首」と書かれた印を見ながら下穴に合わせます。
取り付け前にベースの接触面(裏面)にコーキングを塗って本線側の配線を通します。
ネジで固定して、ユニットの配線と本線を接続し取り付けます。防水ギボシで十分だと思いますが、心配であればさらにビニールテープを巻いて下さい。
*取り付けネジの頭部が高いとユニットと干渉するので注意!
④ユニット・カバーを取り付ける
最後に配線を中に入れながらユニットをセットしてカバーを取り付ければ完了です。カバーは右に2周回します。*舷灯の場合は開口部の向きが合っているか確認
今回はKOITO製のライトの取り替えですが、伊吹工業製のライトも基本的に作業手順は一緒です。
最後に
今回は航海灯の交換方法を紹介しましたが、作業内容自体は特に難しくありません。しかし、配線(+-)やギボシの向きなど単純な間違いを起こしやすいので慎重に作業して下さい。また配線が痛んでいたり、ギリギリの長さになっている場合があるので延長用電線やギボシも多めに準備しておく事をおすすめします!
航海灯用のステーも各種販売されています。ボート外観のイメージを変えたい方にはおすすめです!
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