今回は風呂場やトイレなどの手すり(プラスチック製)の取り付け方を説明したいと思います。難易度は少し高いですがDIYでも十分可能な作業です。取り付けを検討している方は参考にしてみて下さい。
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水回りの手すり
別の記事でも書きましたが、手すりと言っても色々な形や素材があります。詳細は割愛しますが、今回は特に水回りで使用されるプラスチック製の手すりの取り付け方を説明していきたいと思います。
※立ち上がり・立位保持・方向変換時に使用する事を想定
長さは60㎝・80㎝、太さ32㎜の物が市販されています。※ステンレス製やL字なども有り
タイル張り
今回は風呂場やトイレなど水回りなので基本的にはタイル張りの壁(コンクリート)になっていると思います。
その為、難易度は上がりますが基本的にはどこにでも取り付け可能です。※柱などを探す必要がない
しかし、注意点としては壁の中に配管が埋まっている箇所があるので、出来る限り蛇口周囲から離して取り付けるようにして下さい。可能であれば設計図などで確認。
写真の赤線付近は危険ゾーンなので出来るだけ離して取り付け位置を決定します。※配管が違う場合も有り
手すりを取り付ける位置(高さ)は実際に使う人に動作してもらうのが一番ですが、不特定多数の人が使用する場合には背の低い人に合わせて取り付け位置を決めて下さい。高さの目安は80㎝程度
仮止め
ある程度取り付け位置が決まったら、実際に手すりを置いて干渉する物がないかなどチェックします。
シャワーヘッドのホルダーやホースなど、実際の場面をイメージして最終決定します。
手すりの向き(縦or横)ですが立ち上がりは横手すり、方向変換・立位保持は縦手すりの方が使いやすいです。※人によって違いがあります
取り付け穴は複数開いていますが、3点固定で十分な強度があります。
取り付け作業
大体の取り付け位置が決まったら実際に取り付け作業に進みます。
主に使う道具はドリルとインパクトドライバーですが、タイル割れを防ぐガムテープと水平器は必須です。
愛用のハンマードリル
インパクトドライバーでの穴開けは不可。
電動ドリルの購入を考えている方は穴開けとネジ止め兼用の物がおすすめです。
今回はパネルだったのでガムテープを貼っていませんが、タイルの場合はガムテープ(割れ防止)を貼ってから穴開け位置に印をして穴開けします。
出来るだけ穴の位置がズレないようにするにはセンターポンチを使って、細いドリルビットからスタートします。
例) 下穴5㎜の場合 → 直ぐ5㎜のドリルビットではなく、所持しているドリルビットの中で一番細い 3㎜などからスタートします。二段階で穴開け。
付属のコンクリート用ビスもありますが、壁によっては届かない場合やプラグの分下穴が大きくなるので別で購入する事をおすすめします。※出来ればステンレス製
今回は少し長めの60~70㎜のΦ4㎜ビス(プラグなし)を使用。
下穴を余分に開けすぎると固定力が落ちるので、ドリルビットにビスの長さを印します。※ビスの長さに合わせてロングタイプのドリルビット使用
穴開けは慌てず、少しずつ押し付けるように作業して下さい。※長時間の回転は厳禁
下穴を開けたらビスを打込んでいきます。※ネジ穴が潰れないように注意
ここで活躍するのがロングタイプのプラスビットです!丸棒だと傷が付きにくいです。
ショートタイプだとドライバー本体と手すりが接触します。
最終チェック
ビスの打込みが完了したら手すりに付いた汚れを拭き取って、水平や強度などを最終チェックします。
特に問題なければカバーをして完成です。
カバーを付けると完成度がかなり上がります(笑)
一つ一つを丁寧に
今回紹介した手すりの取り付けは少し難易度が高いですが、道具と一つ一つの工程を丁寧に作業すれば特に難しい事ではありません。それでも不安な方は二人で作業するなど協力者と一緒に進めて下さい。このブログをきっかけにチャレンジする人が増える事を願っています。
※電動工具やDIY経験がほとんどない場合は専門業者に依頼する事をおすすめします。
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